アイデアとＳＳメルマガ（12/22）

◆◆ 継続は剛力なり～あなたの一日を豊かにするアイデアとＳＳ◆◆
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（2004/12/22配信）34号

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■ちょっと一言
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○今日は天皇誕生日イブ、最近は秋篠宮さまの発言や紀宮さまの婚約の話題もあり、
　日本にとっての皇室とは何か、考えるちょうどいい機会ではないでしょうか。
○僕は天皇制とは、この日本に２千年近く存続してきたかけがえのない伝統で、日本
　の財産であると思っています。全てを合議によって決める日本において、どうにも調
　整しようがなくなった時、初めて機能する危機管理システムだと思います。（終戦の
　決断など）これは独裁者を生み出さないようにしながら、なお国家存続の危機に対処
　する国民の知恵だと思います。
○これについても書き出すと長くなりそうですので、また改めて。
○今週は２作目はクリスマスを舞台にしています。ちょっぴり暖かい気持ちになって
　貰えれば幸いです。
○今日のアイデアは「洗脳」についてです。と言ってもあまり恐ろしいものではあり
　ません。誰もが育つ過程で何らかの洗脳を受けているのです。

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■今日のアイデア
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●4186.洗脳(H16.10.2-
・これも朝歩きながら。坂道で乳母車を追い越す。中には小さな赤ちゃんが。坂道で
　万が一親が操作を誤ると赤ん坊は乳母車ごと坂道を下ってしまう。考えてみたら怖い
　なあ、と思う。似たようなアイデアはたくさんあるが書いておこう。書き方によって
　は軽いＳＳになるかも。
・私は囚われの身だ。敵は私をあらゆる手段を使って洗脳しようとする。また、あり
　とあらゆる拷問を使う。毒ガスを浴びせられ、毒の入った食べ物を強要される。それ
　らは致死性ではないが、じわじわと私の体を蝕む。
・さらには高所からの落下の恐怖、高速の檻に乗せ、衝突の恐怖を味あわせる。自分
　たちは安全に身を守りながら。
・そして極めつけは終わる事の無い洗脳の言葉だ。これにより無理矢理、私を仲間に
　引きずり込もうとする。繰り返し繰り返し。流石の私も次第に抵抗できなくなる。
　ひょっとしたら最初から私は彼らの仲間だったのか、と思い始める。
・やばい、また洗脳の声が。「目を開けたわね。おはよう、私がママですよ」

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■今日のＳＳ
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　プレゼント（１／３）

　プレゼントはどこ？
　気が付くと、小さな部屋の中でベッドに横たわっていた。
　記憶にあるのは家族へのクリスマスプレゼントを買って帰る途中だったという事。
　娘はサンタクロースの存在を固く信じていた。だからクリスマスの半年以上前から
慎重に探りを入れて、彼女の一番欲しいものを用意するのがわが家の恒例である。ク
リスマスの朝、娘がプレゼントを開いて歓声をあげる姿を見るのが僕の無上の喜び
だった。
　そして、今年の娘の願いはぬいぐるみのテディベア。街じゅうを捜し歩き、この街
で一番大きなクマを探し出した。大人がやっと両腕で抱えられるほど大きなそのクマ
を連れて帰る途中だったのだ。

　僕はベッドの上に起き上がった。
　周囲を見回すがぬいぐるみは見当たらない。どこに消えたのだろう？
「目が覚めたようだね」
　突然、声を掛けられ、びっくりした。
　今まで全く人の気配のなかったところに、急に男が現れた。僕の死角に立っていた
のだろう。ちょうどいい、知りたいことがいろいろある。
「すみません、ここは……」
　その男にここはどこか尋ねようとして、僕は声の主を見た。
　彼は、僕のテディベアを何倍も大きくした巨体を真っ赤なコートに包み、真っ赤な
帽子をかぶった真っ白いあごひげのおじいさん。

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■編集後記(前田剛力)
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○天皇制についてちょっと続けさせてください。最近出ている女帝容認論も、過去に
　女帝がいるから別にいいではないか、いう人もいますが実は天皇家は男子系統なので
　す。男子系継承者が幼少などの場合、緊急避難的に女性が引き継ぐことはありました
　が、その後、男子系に皇位を戻しています。
○だから愛子さんを天皇にするのはいいとして、あとで戻すべき男子系統が残ってい
　るかどうか、そちらが問題だと思います。
○この男女同権の時代に男子系統を維持する意味があるのか？という意見もあるで
　しょうが、要はこのシステムを２千年近く続けてきた、という事ではないでしょう
　か。一旦途切れれば同じ伝統を作るのにまた２千年かかる、と言う事です。
○すみません。また長くなってしまいました。ではこの辺りで失礼します。

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